スマホで電力利用をコントロール! 近未来のライフスタイル

HEMSという新しい概念

電力自由化に伴い注目を集めているのが「スマートメーター」です。

スマートメーターとは、通信機能を備えた電力メーターのことで、電力会社と消費者間で電力使用量のデータを遠隔でやり取りできる機能が備わっています。これからの10年で、このスマートメーターがほぼすべての企業や家庭に導入される予定になっています。

スマートメーターが電気使用量の計測をするものだとすると、それを管理、監視するシステムが「HEMS」(ヘムス/Home Energy Management System)です。

これはスマートメーターを家電や電気設備とつないで、電気の使用状況を詳細に把握したり、家電を自動制御して節電などを行うエネルギー管理システムです。

HEMSがあれば節電のための管理だけでなく、太陽光発電装置をつけている家庭であれば、今日どれだけ発電したかといったデータも分かるようになります。現在、HEMSの専用機器は20万円程度で販売されています。普及していくには、もう少し手頃な値段になる必要があると思います。

希望的観測の部分もありますが、将来的には専用機器がほとんど不要になり、スマートフォンのアプリなどに集約されることによってより普及するのではないかと思います。スマートメーターが計測したデータを個人のスマートフォンで受信することで、電力使用量が詳細に把握でき、専用アプリで自宅の家電の制御もできるようになるようなイメージです。いわゆるIoT、つまり色々なものがネットワークで繋がり制御できる世界が身近になるわけです。「スマートメーターは設置されたけれども、まだあまり活用できていません」という家庭も今後しばらくは多いかもしれません。しかし、スマートフォン用の電力管理・家電管理用アプリが出てくれば、HEMS的な電力管理システムが一気に普及するでしょう。

【引用:2016/7/19 財経新聞記事より】

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