電力自由化、一週間
電力自由化がスタートして一週間あまり経過します。
マスコミ発表によると、電気購入先の契約変更の申請が1日時点で53万2600件にのぼったもようです。しかし、全体の契約数から見ると1%未満に留まり、その多くはまだ様子見の状況が垣間見えます。
一方、販売業者の数はうなぎ登りで、すでに200以上もの小売業者が数々の新サービスを展開し囲い込みを図っています。この数字は今後も増える予想です。
消費者としては、急激な選択メニューの提供に正直困惑しているのが心情ではないでしょうか。「価格の安さ」を選択基準の一つとして掲げている方が多く存在すると考えますが、電気料金は3段階に切り分けられ、それぞれに提供単価がきまっているため、一概に安い・高いと言えなく価格の比較が容易ではないのも現状です。
また、「電源構成」の開示が進んでいないため、価格以外の選択肢として要望の多い「環境を汚染しない再生エネを選びたい」「原子力は嫌だ」「二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭は避けたい」など、自分の考えに合った多様な選択が可能になるためには、まだまだ改善が必要と認識します。
いづれにしても、選択の幅が広がり消費者の多様なニーズにあった電気を選択できる環境にはなったのですから、じっくりと見定め・専門家等のアドバイスも交えながらゆっくり検討されてはいかがでしょうか。
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