「電力自由化」に水をさすトラブル発生!
『新電力から請求書が届かない!?』東京電力システム障害!
簡単に解説すると・・
・東京電力エリアで新電力から請求書が届かないというトラブルが発生
・東電から新電力に検針値を伝えるシステム連携に不具合が生じていた
・混乱は続いており、自由化に水を差す形になった東京電力の責任は重い
というトラブルです。
しかも、このトラブルは、特定の1社だけで起きているのではなく、あらゆる新電力で起きていました。
なぜこのトラブルは起きてしまったのでしょうか?
◆東電から新電力に検針値を伝えるシステム連携に不具合が生じていたトラブルの原因は「託送業務システム」という、電気使用量データを新電力に伝えるためのシステムでの不具合です。
細かく見てみると、
・スマートメーター設置工事遅延の遅延
・設置遅延による託送業務システムへの設置情報の反映の遅れ
・直接検針と自動検針の検針日の違いによる、使用量データの重複
などの要因が挙げられており、新電力全体での検針データ未通知は、6月16日時点で、特別高圧で26件、高圧で324件、低圧で10,955件にまで膨れ上がっています。
また、システムトラブルのみならず、データの誤送信や消失といった問題も発生しており、新電力へ切り替えた消費者には大きな混乱を招いています。
また、今回の問題も、表には出てこない託送業務システムのトラブルというだけあって、消費者にとっては「新電力の対応が悪い」、「新電力でトラブルが起きている」と受け取られかねません。
自由化に水を差す形となった東京電力の責任は、非常に重いものがあります。また、同様の問題は他の電力エリアでも生じる可能性は大いにあります。
自社の評判を落とさないためにも誠実な説明が重要となります。切り替えてもらったお客様に対して、電力小売の仕組みをきちんと伝えられる準備をしておく必要があります!
【引用:【船井総研】新電力・電力自由化 業界最新レポートより】
0コメント