電力自由化における「オール電化」の有益性
「オール電化」とは、すべて(キッチンや給湯システム・エアコンなど)電気によりまかなうシステムのことをと言います。
よく知られるメリットとしては、「ガス料金が不要」や「夜間の安い料金体制を利用できる」といった「経済面」が考えられ、家族の人数が比較的少なく、昼間に家で活動する人が少ない家庭では、かなりお得になるのかもしれません。
また、キッチンなどで火を使わないため「安全性が向上する」・「掃除が楽」といった「機能面」でのメリットも考えられます。小さな子供がいる若い世代のファミリー世帯では、育児や家事がいくぶん楽になりそうな感じがあります。
一方、デメリットとしては、家族の人数が多く、昼間も活動する人が多いならコストが逆に高騰する恐れがあります。さらに設置コストが高くつくことも認識しておかなくてはいけません。
電力自由化・電気料金の軽減を背景に、オール電化にしたほうが、よりお得か?という考え方もありますが、
よく考えなければいけないのが、送電網の整備や管理の問題、オール電化システムの機能面に対する不安や課題など、電力自由化を受けてオール電化に移行するには考えなくてはいけない点も多いのが現実です。
新電力会社が信頼できる体制を持っているのか、価格面ではどのくらいメリットがあるのか、電気供給体制は大丈夫なのかなど、状況を少し見守ってからオール電化システムへの移行を検討するのが安全だと言えるかもしれません。
(参考:エネリスト 電気に関するあらゆる情報をお届け)
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